行き当たりばったり

鬱で失職した或阿呆のリアルな日常

GaucheはGaucheの手で殺す

台風がものすごいですね

 

ところが

ミナアヤのお散歩は

朝のも午後のも

 

こちらではまだ

本格的に

台風が襲ってきてないので

 

風が少し強いくらいで

雨もほぼ降っていないと

言っていいくらい

 

ぱらり…

 

この程度で

行って来れました

 

今日明日は

お散歩できないかなと

あきらめていたんですが

 

嬉しい誤算です

 

今回のは

かなりのものなので

 

鉄道でも

計画運休とか

 

デパートや

コンビニでも

臨時休業するとか

 

お仕事や経済面では

困ることも

沢山あるのでしょうが

 

とても良い

判断だと思いました

 

無理をしないで

休むことが

理解される社会

 

日本もようやく

この境地に

たどり着きはじめて

いるのかな…

 

喜ばしいことだと

思っています

 

デクノボーだから

 

あのですね

無理して

休まないでいると

 

とんでもない

災厄を被ります

 

無理して

休まないからといって

 

だれも

誉めてくれたり

助けてくれたりは

しません

 

神様だって…

仏様だって…

 

いつも信仰して

心から

祈りを捧げていた

 

神様だって…

仏様だって…

 

あれは…

2016年1月のことです

 

大雪でした

 

休校になるのは

目に見えていました

 

Gauche

朝の5時過ぎに

クルマで家を出ていました

 

もちろん

職場に行くためにです

 

その日も

大雪で埋もれたクルマを

なんとか掘り出して

 

当時の愛犬

つぼみ と ひまわり

里子にもらった

ヨークシャーテリア

母と娘に

行って来るねと言って

 

家を出て

 

クルマを出そうとしましたが

出ません

 

雪でタイヤが

空回りするんです

 

さっき掘り出して

クルマを前後させて

出せるのを

確認したばかりなのに

 

まるで「行くな」と

誰かが言っているようでした

 

でも

 

その時のGauche

その直感の声に従わず

 

社会の常識の方を

重んじて

 

無理して出掛けました

 

職員朝会などで

校長は

無理なときは

無理して来なくても

大丈夫ですと

仰有って下さっては

いたのですが

 

現場の雰囲気は

そうではありません

 

Gauche

1か月前に

脳梗塞で倒れて

入院していた母を

父と介護しながら

仕事をしていて

 

時間割が空いているときは

頻繁に時間休をとっていました

 

電話で

今日もすみませんが…と

申し入れをするたびに

 

電話に出る教頭は

 

またかよ…

 

とでも言いたげな

呆れ返ったような

ぶっきらぼうな返事で

 

はぁ…

ハイハイ…!

 

 

ため息混じりの

迷惑げな声色で

返答をするので

 

今日は大雪で

休校になるだろうけど

時間割には空きがないから

 

行かなければ

 

そう思って

なんとかクルマを出しました

 

いつもなら

40分ほどですむ通勤が

 

大雪のため

3時間かかりました

 

遅刻ですが

しょうがありません

 

Gaucheは運転中

スマートフォン

電源を切っていましたので

 

電話はかけていませんでした

 

学校につきました

 

案の定休校でした

 

職員室に行くなり

 

いや

すみません

大雪で遅刻しちゃって

 

連絡できずに

申し訳ありませんでした

 

というと

 

Gaucheさん

あんたの自宅が火事だ

すぐ帰りなさい!

 

ええ!?

そんな馬鹿な!?

 

つぼみは!?

ひまわりは!?

 

文字通り

腰が抜けました

 

立てません

 

スマートフォン

電源を入れたとたんに

消防署と警察から

電話がじゃんじゃん入ります

 

説明して切ると

すぐまた電話

 

説明して切ると

また電話

 

それも同じ

消防署と警察から

 

何度も何度も

 

もういいかげんにしてくれ!

 

俺はつぼみとひまわりが

心配なんだ

 

帰るんだよ!

 

今すぐ帰るんだ!

 

心のなかで

そう叫びながら

 

 

職場を後にして

 

クルマで

引き返します

 

こんどは雪もやみ

除雪も出来ていて

1時間弱で

家につきました

 

家につきました

 

家がありません

 

全焼でした

 

警察と消防署に

事情聴取され

 

野次馬に騒がれ

 

パニックです

 

つぼみとひまわりが心配で

いてもたっても

いられないというのに…

 

こうしてGauche

大切な大切な

つぼみとひまわりを

 

残酷な死にかたで

失いました

 

母の介護で

病院に泊まり込んでいた

父親も

 

自分と犬たちの

朝御飯のために

帰宅していて

 

残酷な死にかたで

亡くなりました

 

いかがですか?

 

真面目に頑張っていても

 

大雪でも無理して

社会の常識を重んじて

仕事に出掛けても

 

神様は

助けてくれません

 

それどころか

 

Gauche

一番大切なものを

 

酷い酷いやり方で

奪って行ったのです

 

このときからです

 

Gauche

直感のほうを

重要視するようになったのは

 

このときからです

 

Gauche

デクノボーになろうと

し始めたのは

 

スピリチュアル系の

本を読んだりすると

 

生まれる前に

自分の人生を計画してから

生まれて来るのだと

言うことらしいですが

 

実際

そうなんじゃないかと

思ってはいますが

 

事故や病気で

一見不本意

命を落とすことも

 

人だって動物だって

生まれる前に

計画しているからなんだとか

 

実際

そうなんじゃないかと

思ってはいますが

 

これはやっぱり

ずいぶん傷つきますね

 

Gauche

生まれる前に

つぼみとひまわりを

焼き殺すような

計画をして来たんですね

 

ゆるせません

 

殺してやる

 

GaucheGauche

ゆるせません

 

GaucheGaucheの手で

殺してやる

 

そんな思いが

沸き上がり

 

止めることが

出来ません

 

いまでもまだ

そうなのです

 

こう書くと

今すぐにでも

自殺しそうに

思われるかも

知れませんが

 

ご安心ください

 

自殺はしません

 

何か違うような

気がして

 

自殺するだけの

気概もないのでしょうが

 

自殺はしません

 

何か違うような

気がして

 

今のGauche

幸せです

 

ミナアヤがいて

チェロが弾けて

 

今のGauche

幸せです

 

ミナアヤのことは

最後の最後まで

 

幸せにするんです

 

それには

Gauche

幸せでなくては

なりません

 

死んでいったみんなには

すまないなぁ…

 

そう言う気持ちは

もちろんあって

ぬぐい去ることは

出来ませんが

 

Gaucheが幸せで

ミナアヤを幸せにして

 

お役目を果たし

 

人生を終えるときに

 

GaucheGauche

 

生まれる前に

あんな計画を立てていた

Gauche

 

罰しようと思います

 

それまでに

どんな方法で

Gaucheめを懲らしめて

完膚なきまでに

叩きのめしてやろうか

 

考えなければ

なりません

 

Gaucheがいちばん

こたえるのは

 

大切な

自分以外のものが

傷つくことなのですが

 

それ以外の方法で

 

GaucheGauche

懲らしめてやるのです